当時、事務責任者として、このような状況の中でもなんとかする必要があったのですが、 健診センターの経営や運営に関する専門書などは皆無のため、独自に医療に関するマーケティングや 経営戦略を勉強し、現場で試行錯誤しながら、マネジメントしてまいりました。数々の失敗もありましたが、 成果が上がったこともそれ以上にありました。
とくに、この健診専門のクリニックでは健診センターのリニューアルを1回、健診センターの新規設立を2回、 事務責任者の立場で経験しました。健診センターの新規開業は、マーケティング戦略の基本を押さえながら、 スタッフや外部業者さんの協力を得て実務をこなしたことで実現することができ、非常に貴重な経験になりました。
その後、さらに医療業界での経験の幅を広げることを目指し、医療療養型病院の事務責任者として転職しました。
そこで見た、寝たきりの患者さんに非常にショックを受け、改めて健康で自立して生活できることの重要性を実感し、 健康診断をはじめとする予防医療のさらなる普及に貢献できる仕事がしたいと思うようになりました。
そこで、ある総合病院付属の健診センターに転職しました。ここでは、主に健康診断の営業及び事務管理の仕事につきました。 「さすがに、もう健診センター設立の業務はないだろうな」と思っていたところ、またしても、健診センターの移転・ 開業の計画が持ち上がり、今度は4回目となる、病院併設健診センターの移転・開業に携わることになりました。
もう、こうなりますと、健診センター設立・開業に使命というものを感じるようになり、20年以上に渡る健診センターの 運営やリニューアル・新規開業業務に携わってきた経験を活かし、予防医療・健診業界の発展に貢献できることがないかと 考え、一念発起し、健診センターの開業を支援する事業を立ち上げることにしたのです。
最後になりますが、私のご支援の手法は、「パートナー的コンサルティング」を目指しています。
これは、実際に私が健診センターの設立に際して、いわゆるコンサルティング会社の指導を受け、現場感覚との乖離や 実現不可能な提案に対する違和感を感じた体験と、その後、独自にマーケティング戦略や経営戦略を検討、実施した 経験がベースとなっており、より現場目線・受診者目線でのご支援を目指しています。
健診センターの開業や経営については、健診センターによってそれぞれ大切な想い入れがあると思います。
私は理論だけを押し付けることなく、健診施設の想いを十分受け止めた上で、パートナーとして、健診センタースタッフのみなさまとよりそいながら、より良い施設をつくるための実作業ができるような ご支援がしたいと思っています。
多くの健診に携わるみなさまとのご縁があり、より良い健診センターを作ることを願って、精進してまいります。